日賀野 兼一 Kenichi Higano

日賀野兼一
2007年撮影

 茨城県水戸市出身で1969年生まれの日賀野兼一さんは、西洋絵画の技法でも、もっとも伝統的な技法の一つとして知られるテンペラ画の作家です。

 学生時代から数々の賞を受賞された日賀野さんは、早くから本格的な創作活動を開始され、以来、今年で42回を数える個展や各地で開かれる展覧会への出品、さらにレストラン、ミュージアムの壁画制作など精力的な作家活動を続けていらっしゃいます。また、最近ではワークショップなどを通じて、テンペラ画の普及にも努められています。

 

日賀野兼一さんの公式ホームページ

 

 

作品紹介

 ここに紹介するのは、日賀野さんがこれまでに制作されてきた作品の一部です。

「工芸たきぐち」の取り扱い作品の紹介ではありませんのでご了承ください。

テンペラ画とは

 

 顔料を水だけで溶いた絵の具を使った「フレスコ画」に対し、画布にしっかりと定着させるための「定着材(接着剤)」として、生卵を顔料と混ぜ合わせた絵の具で描かれるものがテンペラ画と呼ばれています。テンペラとは、イタリア語で「混ぜ合わせる」ことを意味するtemperare(テンペラーレ)を語源とします。ボッティチェリが描いた「ヴィーナスの誕生」もテンペラ画の代表作の一つです。

 テンペラ画に使用される絵の具は、乾きが早く耐久性に優れるだけでなく、発色の美しさと、くっきりとした描線が特徴といわれます。


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